中心に設置しなければならない光学式プラネタリウムに対し、デジタルプラネタリウムのプロジェクターはドームスクリーン全面を覆うように比較的自由に配置できます。最も簡単な設置方法は、一台のプロジェクターと魚眼レンズを用いて投影する方法です。光学式プラネタリウムがなければ中央に設置してドームスクリーン全面に、光学式とデジタルを組み合わせる場合はドーム後方からできるだけ広い範囲に投影されるようプロジェクターをレイアウトします。
しかし、こうしたプロジェクター1台による投影では解像度や明るさの不足や、ドームスクリーン全面を覆い切れないなどの問題があります。このため、特に中規模以上のプラネタリウム館では複数のプロジェクターを使ってドームスクリーン全面を覆うように分割レイアウトするのが一般的です。プロジェクターを複数使う場合には、そのつなぎ目がどうしても目立ってしまうために、できるだけ少ない分割数でレイアウトを行うことが望まれます。最近では4Kプロジェクターを2台使って高解像度かつ分割数の少ない2分割方式が増えてきました。それ以外にも、使用するプロジェクターやレンズ、予算などの兼ね合いから、対称な分割レイアウトで調整の簡単な3分割方式や、これまで一般的であった6分割方式などがあります。
一投式広角

一台のプロジェクターに広角レンズや魚眼レンズを装着し、ドームスクリーンの見やすい範囲をできるだけ広く覆うように投影するレイアウトです。全天周の投影にはなりませんが、設置や運用もシンプルなためデジタルプラネタリウムの 手軽な導入方法として広がりつつあります。投影の仕組み上、あまり広範囲に投影すると端の方は解像度が落ち、映像も伸びてしまいますが、適切な投影補正を行うことで歪みを抑えることはできます。 安価な市販のレンズでも実現できますが、専用設計されたレンズを用いることでよりシャープな投映像を得ることができます。
一投式魚眼

ドームの中央に魚眼レンズ付きプロジェクターを配置し、一台で全天周投影を行うレイアウトです。全天周投影を最もシンプルに実現できるため、小規模ドームで多く用いられています。 投影の仕組み上、光学式プラネタリウムとの併用はできません。 投影解像度はプロジェクター解像度の短辺によって決まるため、例えばフルHDプロジェクターを使用してもドーム解像度は1K程度になります。そのため中規模以上のドームでは、 できるだけ高解像度(4K以上)で十分な明るさのプロジェクターが求められます。また、ドームの端までシャープで色ズレのない投映像を得るには、高品質なレンズも必要になります。
2分割投影

HDまたは4Kプロジェクターなどを2台使って、ドームスクリーンを2分割で覆うレイアウトです。つなぎ目が直線でひとつしかないため、調整も比較的簡単で高品質な結果が得られます。 そのため、近年では4Kプロジェクター2台を使った4Kデジタルプラネタリウムの主流として導入が広がりつつあります。プロジェクターの配置やレンズの種類によって映像の重なる領域の大きさが変わりますが、 できるだけ重なりが少なく、かつブレンディングに十分な重なりを残したレイアウトとなるよう投影設計をすることが重要です。
3分割投影

3台のプロジェクターでドームスクリーンを点対称に3分割するレイアウトです。広角レンズまたは広角に強いズームレンズを持ったプロジェクターではこうしたレイアウトが可能なため、 レンズを専用開発することなく全天周投影を実現することができます。全てのプロジェクターの投影距離やつなぎ目が共通になるため、調整も比較的簡単に行うことができます。 ただし、ブレンディングに十分な投影範囲の重なりを確保するためには、プロジェクターの配置やレンズの画角に十分注意して投影設計を行う必要があります。
6分割投影

5台または6台のプロジェクターを使ってドームスクリーンを分割するレイアウトです。デジタルプラネタリウムの初期から広く使われてきた方式で、広角もしくは標準レンズで実現することができます。 またレイアウトに余裕があるので、明るさや解像度などから様々なプロジェクターを選ぶことができます。ただし投影距離やレイアウトが非対称なため、歪み補正やブレンディングなどの調整には熟練を要します。 またプロジェクターの台数が多くなるため、そのぶん輝度の調整やランプ、PCなどのコストもかかります。
投影レイアウトはドームスクリーンと光学式プラネタリウムの条件、使用するプロジェクターやレンズと求める映像品質などによって多角的に検討する必要があります。
プレアデスシステムでは、あらゆる投影レイアウトに対応した柔軟なシステムをベースに、お客様のニーズにあった最適な投影レイアウトをご提案させていただきます。
